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シンガポール生活あれこれ


by mapleleaf1217
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奥床しい・・・

こちらのコンドミニアムには、日本のような玄関がありません。
かといって、西洋の様に靴を履いて生活する習慣もなさそうです。
当然、玄関先の廊下には、下駄箱が並び、靴が散乱している事がしばしば・・・
日本では、靴を揃える という習慣がありますが、こちらはあまりない様子。
ひっくり返った靴が、玄関先から随分遠くまで飛ばされていたり。

さて、もう時期が終わってしまいましたが、8月には「ハングリーゴースト」
といって、日本のお盆のような習慣があります。
旧暦7月は鬼月と呼ばれ、この一月は地獄の門が開いて、
餓えた死者の魂が地上と地獄を行きき出来るのだそう。
これは、華人の道教信仰によるものだそうです。
お腹を空かしたゴーストたちは、この一月を楽しみに、地上に
バカンスにやってきて、ついでに悪さもするのです。
(この時期、テレビ番組でもオカルト映画特集をやっていました!)

餓えたゴーストたちにおもてなしをする為この時期、あらゆる所に
お供え物を置き、お線香を焚き、
道路の脇では地獄紙幣(偽物のお金)が燃やされます。
朝は、小さな祭壇で熱心に祈っている人の姿もしばしば。
日本では考えられないような、信仰深さに頭がさがるのですが・・・・

近くのマーケットでは、ドラム缶の中に、これでもか~という様に
お札をくべて、煙と灰が凄かった!
お供え物はよく見たら、崩れそうなてんこ盛り!
この大雑把というか、大らかさは、多民族を受け入れる
シンガポールの懐の深さ、と思いつつ、
一方で、前述した、散乱した靴 が思い浮かんでしまって、
規則で縛らなければ、秩序が保たれない現実が
あるのかもしれない、と思う事しばし・・・・

そういえば、奥床しい・・・という日本語があったような。
(現代では死語になりつつあるのかもしれませんが)
良い言葉だな、と思ってしまいます。
花一輪だけ活ける心 みたいな。
(かく言う私は、どちらかと言えば、シンガポーリアンに近いです。
よく言えば大らか(笑))

奥床しい・・・_e0121993_23493488.jpg


写真は、
とても情緒のある建物ですが・・・・
綺麗なお姉さん方が
夜働いているお店のようです。
こちらは小奇麗にお供え物が。
# by mapleleaf1217 | 2007-09-20 01:41 | 街歩き(文化)