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シンガポール生活あれこれ


by mapleleaf1217
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プラナカンハウス 1

機会があって、憧れのプラナカンハウスの見学に行きました。
100年前に建てられた家を、なるべく当時の面影を変えないように
改装して住んでいらっしゃる方のお宅を訪ねました。
プラナカンハウス 1_e0121993_15362437.jpg

所謂、「ショップハウス」と言われるこのタイプの家は、
日本の長屋のようなスタイルです。  
プラナカンハウス 1_e0121993_15364830.jpg

間口が狭いのは、植民地だった頃に
家の幅の寸法で支払う税金の金額が決まったため、
間口を狭く、奥に長く・・・というスタイルの家が建った。。。という説や
当時、梁に使っていた木材の寸法に限界があって
この位の長さの木材しかなかった為。。。という説など
諸説あるようです。
プラナカンハウス 1_e0121993_15371866.jpg

プラナカンハウス 1_e0121993_15373899.jpg

応接セットの置いてある辺りが吹き抜けになっています。
昔は、ここは中庭になっていて
雨が(スコールなどが)降ると、回りはびしょびしょになってしまったのだとか。
今現在は、ガラスの天窓がついていて、明るく開放感のある空間になっていました。
屋根には、雨樋があって一箇所にお水が溜まるような
工夫がされていたのだそうです。
プラナカンハウス 1_e0121993_15411461.jpg

こんな風に
甕を置いて
お水を貯めていたのだとか。

プラナカンハウス 1_e0121993_1542561.jpg

天井近くの壁にあるレリーフは
雨風にさらされて
磨り減っていましたが
子供たちが遊んでいる情景を
表しているようですね。

プラナカンハウス 1_e0121993_154422100.jpg

奥にあった螺旋階段は当時のまま。
このモチーフも
100年前のものだそうです。

プラナカンハウス 1_e0121993_15453234.jpg

プラナカンハウス 1_e0121993_15462970.jpg
カラフルなニョニャウェア。
プラナカンハウス 1_e0121993_15472289.jpg

この器の中には、ピクルスをしまっていたのだそうです。
けれど、実はこのニャニャウェア。
エナメル加工が施されてあって、
酢を入れると、それが溶け出してしまうのだそう。
あまり身体にはよろしくないですね。。。。
プラナカンハウス 1_e0121993_15494360.jpg

壁がくり貫いてありますが、以前はここが
食器棚だったのだそうです。

さて、お2階も。。。
プラナカンハウス 1_e0121993_15505094.jpg

プラナカンハウス 1_e0121993_15512377.jpg

この緑のガラス窓は、当時のまま。

2階には、1階の外を見下ろせる小さいな穴があって
普段外に出ない、プラナカンの女性たちは
その穴から、訪問者を覗き見たのだとか。
気に入らない人物が来ると、その穴から汚物を撒いた。。。と聞いていて、
とても興味があったのですが、
残念ながら改装時に、穴はふさいでしまったのだそうです。

こちらのお宅は、3階までありました。
一部屋一部屋は、さほど大きくはないのですが
日本では絶対にお目に掛かれないひょろ長い家。
とても興味深かったです。
レポートは、まだ続きます。。。。(笑)
by mapleleaf1217 | 2008-05-06 15:34 | 街歩き(文化)