プラナカンハウス 1
2008年 05月 06日
100年前に建てられた家を、なるべく当時の面影を変えないように
改装して住んでいらっしゃる方のお宅を訪ねました。
所謂、「ショップハウス」と言われるこのタイプの家は、
日本の長屋のようなスタイルです。
間口が狭いのは、植民地だった頃に
家の幅の寸法で支払う税金の金額が決まったため、
間口を狭く、奥に長く・・・というスタイルの家が建った。。。という説や
当時、梁に使っていた木材の寸法に限界があって
この位の長さの木材しかなかった為。。。という説など
諸説あるようです。
応接セットの置いてある辺りが吹き抜けになっています。
昔は、ここは中庭になっていて
雨が(スコールなどが)降ると、回りはびしょびしょになってしまったのだとか。
今現在は、ガラスの天窓がついていて、明るく開放感のある空間になっていました。
屋根には、雨樋があって一箇所にお水が溜まるような
工夫がされていたのだそうです。
こんな風に
甕を置いて
お水を貯めていたのだとか。
天井近くの壁にあるレリーフは
雨風にさらされて
磨り減っていましたが
子供たちが遊んでいる情景を
表しているようですね。
奥にあった螺旋階段は当時のまま。
このモチーフも
100年前のものだそうです。
カラフルなニョニャウェア。
この器の中には、ピクルスをしまっていたのだそうです。
けれど、実はこのニャニャウェア。
エナメル加工が施されてあって、
酢を入れると、それが溶け出してしまうのだそう。
あまり身体にはよろしくないですね。。。。
壁がくり貫いてありますが、以前はここが
食器棚だったのだそうです。
さて、お2階も。。。
この緑のガラス窓は、当時のまま。
2階には、1階の外を見下ろせる小さいな穴があって
普段外に出ない、プラナカンの女性たちは
その穴から、訪問者を覗き見たのだとか。
気に入らない人物が来ると、その穴から汚物を撒いた。。。と聞いていて、
とても興味があったのですが、
残念ながら改装時に、穴はふさいでしまったのだそうです。
こちらのお宅は、3階までありました。
一部屋一部屋は、さほど大きくはないのですが
日本では絶対にお目に掛かれないひょろ長い家。
とても興味深かったです。
レポートは、まだ続きます。。。。(笑)