シンガポール生活あれこれ


by mapleleaf1217
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のど飴

最近、シンガポールはHaze(ヘイズ)でしばしば曇っています。
今朝の空
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シンガポールではこの時期になると、毎年恒例のように空気が汚染されます。
Hazeとは、インドネシアの農民が焼畑農業のために、森を焼き払い、
その煙が風に乗ってシンガポールやマレーシアに流れてきて
引き起こされる空気汚染なのだそうです。

・・・そのせいなのか、単に風邪を引いたのか
この数日、咳に苦しんでいました。
先日、ある方が良いのど飴がありますよ、と教えてくださったので試してみたら
味も良かったし、何となく効く感じがしました。。
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「NIN JIOM」(念慈奄(草冠がつきます)
香港、シンガポール、マレーシアで販売されているのど飴のようです。
シロップもあって、お湯で溶かして飲むのですが
微かな清涼感があって、喉に気持ちがよいです。
日本で言ったら、「マツモトキヨシ」のような
どこにでもある薬屋さんの
レジ脇に置いてあって、値段も缶入りで300円ちょっと。
シロップタイプも400円しませんでした。
味は、ハーブキャンディーの味です。
オレンジのパッケージのものはレモン味と書いてあって、娘も大好きでした。
これだけ普及しているのなら、逆に害はないだろうと思われるお薬です。

私は年々咳に苦しめられています。。
風邪を引くと、頑固な咳が続いて夜が眠れず・・・
若い頃はそんなことはなかったのですが、
年をとると、色々体も故障してくるのかもしれません。。
咳に効く薬というのは、正直ないかと思います。。
咳止めもあまり効果を感じないので、甘い飴やシロップを舐めて
やり過ごすしかないのかもしれません。。

「のど飴」という言葉を聞くと
安藤美保さんの短歌を思い出します。。
安藤さんは、誠実に、学問一筋で過ごされていたある日、
その学問の研究の為に訪れた比叡山で不慮の事故にあい、
たった24歳でお亡くなりになりました。。
歌集は、没後ご両親が編纂なさったのですが、
その「水の粒子」は、
まだ熟していない果実のような爽やかさが残る歌集です。

「のど飴」という項には
褪せてゆく空を見ており透明なのど飴口にころがしながら

夜のどこに吊るされるならん他人よりも白くたわめる私の手首

思いきり君を泣かせることやすしハチドリの赤い胸のふくらみ


のど飴というのは、半分お薬で半分お菓子。
これなら学校に持っていっても構わなくて、
お菓子感覚で舐めていました。。。。

その他の歌も幾つか・・・
誰からも拒まれている感じする暗き書庫より戻りし我は

悔いありて歩む朝(あした)をまがなしく蜘蛛はさかさに空をみており

ずいずいと悲しみ来れば一匹のとんぼのように本屋に入る

緻密に緻密かさねて論はつくられぬ崩されたくなく眼をつむりおり

寒天質にとじこめられた吾を包み駅ビル四階喫茶室光る

君の眼に見られいるとき私はこまかき水の粒子に還る


安藤さんの短歌を読むと
若い頃に漠然と抱いていた哀しみのようなもの、
人との関わり方で悩んだこと、将来の希望と不安など
思い出されます。。
今なら、悩んでる暇があったら、何かしたら?と言うのかもしれませんが
当時は時間もあったから、一日ぼんやりと過ごしていたりしました。
この歌集は私にとってとても大切なのですが、
その証拠に、娘のいたずら書きが書き込まれています。。
いつも側に置いてあったのだと思います。。。
ページをめくると、様々なことが思い出される歌集です。。
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by mapleleaf1217 | 2008-10-19 08:54 | スーベニール