ちりとてちん
2008年 05月 05日
3月末に終了した「ちりとてちん」の総集編をやっていました。
シンガポールでは、「ちりとてちん」がお気に入りだった人が
多かったような気がします。私も、毎日欠かさず観ていました。
何といっても、草若師匠役の渡瀬恒彦が素敵でした。
♪野辺へ出てまいりますと、
空にはヒバリがピイチクパアチクとさえずっていようか、
野には陽炎が燃えていようかという。
遠山に霞みがたなびいて、レンゲ・タンポポの花盛り。
麦がこう青々と伸びた中を菜種の花が彩っていようという本陽気。
その中をやかましゅ~言うてやって来ました、その道中の陽気なこと……♪
娘も時々「・・・野辺へ出てまいりますと、レンゲ・タンポポの花盛り・・・」と
真似して言っていました(笑)
滑らかな日本語の心地よい響き。
日本語って良いな・・・と思う瞬間です。
私の叔父は講談好きで、ある一派の谷町をしていました。
月に一度、会場を貸しきって、講談の会を催していたので
20代の頃、私も度々足を運びました。
講談を聴くと、落語も聴きたくなるので
落語もよく聴きに行きました。さらには、浪曲まで・・・。
とても地味な20代を過ごしたかと思います。。。
講談聴くと、ためになる。落語を聴くと駄目になる。
と、講釈師は言うのですが、
落語も講談も、色々な事を教えてくれました。
講談では、ある女性の講釈師が好きでした。
喜代美ちゃんではありませんが、創作講談をしていて
それが、当時の私にはとても共感できる内容だったので、応援していたのですが、
やがて結婚して、子育ての為にお休みしてしまいました。
今は、復帰なさったのでしょうか・・・。
「ちりとてちん」では、喜代美ちゃんは、やがて
身近な人の心配をして、毎日同じことをくり返しているお母さんのような生き方が
本当は、とても幸せな生き方なのだと思うようになります。
私もそうは思うのですが、でも
喜代美ちゃんにはいつかまた、高座に上って欲しいな・・と願ってしまいます。