シンガポール生活あれこれ


by mapleleaf1217
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100円キャラメル

MRT や バス に乗る時に便利な、EZ-LINKカードは
日本のSUICAのようなものです。
カードの金額が減ると、add value します。
MRTの切符販売機や、改札口にあるインフォメーションセンター、
セブンイレブンなどでする事が出来ます。
切符販売機はおつりが出ないので、インフォメーションで
両替する必要があるので、最近は直接インフォメーションで
してもらう事が多いです。

私は、日本でも5000円のメトロカードを買った事がありません。
こちらでも、10㌦或いは、20㌦ずつ、add value してもらうのが好きです。
落としたりした時に、悔しい思いをしなくて済む。。。という
貧乏性からくる考えなのですが・・・(笑)

さて、先日、50㌦札を出して10㌦分add value  してもらうつもりでいました。
係りの女性が「How much?」と聞いたので
「10dollar」と答えました。
その女性は、うなずいてから操作をして、カードを返してくれたのですが
おつりが戻ってくる気配がありませんでした。
どうもうっかり、50㌦分add value  してしまったようだったのです。
そのことも多少は腹立たしかったのですが、
彼女の言い草が頭にきました。
「私が50ドル?ってきいたら、あなたは頷いたじゃない」
えっ!あなたは「How much?」としか聞いてないじゃないですか!?
どうせ使うのだから、10㌦でも50㌦でも構わないのですが、
何だか釈然としなくて電車に乗りました。

暫く窓の外の景色を見ていると
ふと、同じような話を思い出しました。
幼い頃、祖父が話してくれた「100円キャラメル」のお話。
あんまりおかしくて、妹と何度もおねだりした話でした。
私の母方の祖父は、気難しい所があったので普段から孫と遊ぶタイプの人では
なかったのですが、機嫌が良いとお話を聞かせてくれました。
演劇をしていたから、それはそれはとても上手に話してくれました。

祖父がある日、駅の売店でキャラメルを買おうと思って
お店の女性に
「いくらですか?」と聞いたら
「50円です」と言われたので、100円玉を渡したのだそうです。
キャラメルをもらっても、いっこうにおつりが戻ってくる気配がなかったので
「ちょいと、おつりは?」と聞くと
「100円になったんじゃ!」とつっけんどんに言われたので
頭にきて
「50円っていっただろ、馬鹿野郎!!」と
喧嘩した、という話です。
こうやって文章にすると、どこがそんなに可笑しいのか分からないかもしれませんが
祖父が臨場感たっぷりに演技してくれるので、
お腹の皮がよじれる程、可笑しかった記憶があります。

祖父は戦後、仕事でマレーシアとインドネシアにいました。
私が今シンガポールにいるのも、不思議な縁を感じます。
私の名前の1文字は、祖父の名前をもらったのです。

当時、NHKで、
子供が作詞をしてお父さんが作曲をしてお披露目するという番組がありました。
祖父は、「おじいさんと孫」の組み合わせでも良いはずだから、、と
私が作詞して、祖父が作曲する(祖父はウクレレとマンドリンが得意だったので)
と言っていたのですが、私が中学校に入った頃に
手品のように、いなくなってしまいました。入院して1週間あまりの出来事でした。
暫くは、祖父が生きていて、身近にいるような気がしてなりませんでした。
祖父は、演劇と旅を愛し、語学が堪能で、本を出版し。。。と多趣味な人で、
もし生きていたら、教えてもらうことが沢山あっただろうな。。。と思います。
亡くなってからもう25年経つし、触れ合った時間は少なかったのですが、
祖父の残していった書棚から、私の世界は広がっていったし、
何よりもその生き様で、私に色々な事を教えてくれた人物であります。

窓の外を見ながら、やがて気持ちが和らいでいった、
ある日の出来事でした。
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by mapleleaf1217 | 2008-05-04 10:58 | 休題