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シンガポール生活あれこれ


by mapleleaf1217
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傘のお話

シンガポールでは、突然の雷雨は当たり前。
雨の多い日本よりも、傘は必需品です。
私も小さめの折り畳み傘をいつも携帯しています。

ところが、シンガポールでは傘立て、というのをあまり見かけません。
日本では、博物館や美術館には鍵付きの大きな傘立てがあるのは
当たり前ですが、
こちらでは、雨が降るとひょろ長いビニール袋が登場します。
長い傘を持っている人が少ないせいでしょうか・・・。
先日IKEAに行ったときにも、傘立てを見つける事が出来ませんでした。
我が家の傘は、ずっとホーローバケツに挿した状態で、
機会があったら、傘立てを購入したいと思っていました。

昨日、誘っていただいて、グランドハイヤットホテルで行われた
「The Fair」という雑貨市のような所に行ってきました。
小さなブースが沢山並んでいて、雑貨好きな私には、目移りして
ワクワクする楽しいひと時でした。
そこで、大木をくりぬいて作った、傘立てを発見!
小さいタイプと迷っているうちに、小さい方は売れてしまって
結局大きいものを購入しました。
かなり重く、お店の人(感じの良い白人)が
「exercises!!」と笑っていたのですが、担いで帰りました(笑)
傘のお話_e0121993_1345981.jpg

大木を三角形に
くりぬいて
作ってあります。

そして、今一度、持っている傘を見たら、
結構面白い物があったので、紹介したいと思います(笑)
私は傘が好きで、
仕事でも、年上の女性と、
19世紀ヨーロッパのファッションプレートなどから
素敵な傘のデザインをとって
傘屋さんに持っていって、オリジナルの傘を作ったりしました。
竹の柄で、浴衣の綿絽や紅梅の生地を使って作ってもらい、
結構人気がありました。
私は、柄の部分が長い傘がとてもお洒落に感じます。
傘のお話_e0121993_13592594.jpg
20年位前、新宿で買ったもの。
傘のお話_e0121993_13595827.jpg
シビラ のものですが、とても気に入っています。
傘のお話_e0121993_1411518.jpg
上は、やはり20年以上前、あるホテルで、母が買ってくれました。
これからは、少し洒落た傘をさしなさい・・・と、妹と色違いです。
(それまでは、柄がアヒルの顔のタータンチェックの傘を愛用していました。
アヒルの顔の柄は、当時流行っていたかと思います・・・)
下は、銀座プランタンで購入。
プランタンには「サエラ」というブランドの傘があって、
そこの傘も素敵でした。
(確か、沢木耕太郎著「彼らの流儀」の1つのエピソードに
「サエラ」の事が載っていたかと思います)
長傘ですが、ちょっと小さくて、持ち歩きに便利です。
私は、折り畳み傘があまり好きではなかったので、この傘は
携帯に便利でした。
傘のお話_e0121993_1464717.jpg
前原の一本木の傘です。
前原は、皇室御用達、16本骨の傘などが有名な老舗の傘屋です。
傘のお話_e0121993_17404473.jpg

持ち手と柄の
境がなくて
繋がっているのです。

傘のお話_e0121993_17414612.jpg

この傘には
とある方に絵を描いて
いただきました。。。

傘のお話_e0121993_17425871.jpg

幽霊画!!

傘のお話_e0121993_3455374.jpg

こちらも、前原の日傘。
シンプルですが、
気に入っていました。

傘のお話_e0121993_3475946.jpg

祖母の形見の折り畳み傘。
こちらも、前原製。
折り畳みにしては
少し大きめで、
学生の頃、
愛用していました。

傘のお話_e0121993_317550.jpg
実は、亡くなった祖母も傘が好きでした。形見の傘。三越のもの。
傘のお話_e0121993_17451823.jpg
柄が凝っています。
べっ甲とメノウ。
金細工も施されいて
手が込んでいます。
昔は、こんな傘があったのですね。。
ワイン色の方は、絹地。
開いているのは、日傘です。
日本ではよく使っていたのですが。。

傘のお話_e0121993_3361189.jpg
フォックス・アンブレラズ社の傘。アンティークです。
FOX社は、1868年に設立された英国の老舗。
傘のお話_e0121993_3384980.jpg

このように
細まきで有名です。
雨でない時は
ステッキの役目を
果たすのです。

傘のお話_e0121993_340019.jpg
現在、FOX社は絹地を
使わないようですが、
これは、絹地に
手刺繍が施されていて、
まさに、ファッションプレートから
抜け出したような傘です。
実用性がないにも拘わらず
どうしても欲しくて
独身時代に買いました。。
柄が長く、銀の細工が施されていて、タッセル付。
まさに、理想の傘です。。。
これをさして、外に行くことはないのですが・・・(苦笑)
傘のお話_e0121993_3521052.jpg

主人は、
アクアスキュータムと
予備に1本。

傘のお話_e0121993_3532176.jpg

娘は、ヴィラックのくまさんと
MUJIの傘。

私は、数えたら10本もありました。明らかに、多すぎ・・・。
しかも、実用性のない傘ばかりです(笑)
実は、もう1本、「藤花の傘」と呼んでいた傘がありました。
柄が、竹をくるりと曲げて作られていて、
円山応挙の藤花図屏風からデザインした傘で、
お気に入りだったのですが、
シンガポールに来て、失くしました(涙)
普段は、母に買ってもらった傘をよく使っています。
失くしても、不思議と出てくるので長い付き合いです。
さすがに、最近では傘は買わないようにしていますが、
シンガポールでは、キャスキッドソンの折り畳みが、コンパクトで可愛い柄なので
愛用しています。
日本に帰国した時に、ミナ・ペルフォネンの傘を見て、心惹かれました。。
細まきではありませんが、デザインが素敵です。

最後に、傘屋さんを紹介。
ワカオは、以前傘を注文して作ってもらったお店です。
竹の長めの柄で、タッセルをつけて、浴衣地で・・・という注文で傘を作ってもらいました。。
現在でも作っているようですね。
もともと、前原の下請けをしていたようですし、製品は悪くないかと思います。
お直しが出来ます。
お値段が手頃で、人とちょっと違う傘が欲しいときには、お勧めです。

ワカオ
by mapleleaf1217 | 2008-04-12 13:30 | スーベニール